レセプト請求ってどうやってますか?全部紙で出されているところはほとんどないと思いますが、労災に関してはあまりシステム化は進んでいないみたいですね。
先日、労災の電算処理システムを導入することになりましたので、反対意見を書いてみたいと思います。
電算処理システムって何?
まず、電算処理システムとは何か?
労災保険における診療報酬等請求業務のうち、現在、紙レセプトで都道府県労働局に請求している業務を、オンライン又は電子媒体による請求を可能としたシステムです。
※引用 厚生労働省
簡単に言えば、 紙じゃなくてオンラインで請求データを提出できるというものです。厚生労働省は、電算処理システムのメリットを下記のように説明していました。
※引用 厚生労働省
労災の電算処理は、支払基金・国保中央会のネットワークを共用しているため、オンライン請求に参加する場合には、健康保険においてもオンライン請求を行っていることが必要みたいでした。
新たに労災保険指定医療機関等となり、オンライン請求を行う場合には、支払基金・国保中央会にも参加届出書を提出する必要があります。
では、実際に導入してみた結果をまとめてみます。
印刷の手間が減っただけ?
電送までの流れはこうです。
- 普段の会計入力
- レセプト点検
- レセプトデータ抽出、電送レセプトでの確認
- 電送レセプト送信
今は慣れていないだけなのかもしれませんが、「紙でチェックしたほうが楽だった」という声が多かったです。しかも、5号用紙などは、紙媒体で郵送しなければなりませんので、何のための電送なんでしょうか?
紙レセプトであれば、「傷病の経過」欄を白紙で提出していても、何も言われず、そのまま請求が通っていたのですが、電送であれば必ずエラーで跳ね返されます。
システムならではのお堅い部分があるということですね。
労災レセを「絶対入れた方が良いじゃん!」と後押しした理由があります。
補助金が出た
2018年のはじめまでに申請をしておけば、導入費の補助金が出るという通知が来ていました。
それを上長が見て「導入するなら今しかない!」となったようです。
とりあえず、目の前の利益だけを考え、現場の意見を聞いていなかったのが要員。
現場からは混乱を招くこととなりました。
確かに印刷する手間は減ったみたいですが、事前に現場の担当者としっかり摺合せをしておく必要がありました。
「5号用紙を郵送するなら、意味ないじゃん」が本音
全部システム化がされるのなら、オンライン提出大歓迎!
でも、これは紙、でもこれはオンラインで出すってなると、なんか意味が無いような気がします。
どうせなら、全部紙か全部オンラインで出せるようにしてほしいです。
1レセプトあたり1回算定できる労災電子化加算も、算定できるのは3月まで。。
電送システムを導入したはいいものの、しばらくは事務員の負担がありますが、慣れてくるまで様子をみることにします。
最後に
大規模なシステム導入ではありませんが、少ししこりが残る感じになってしまいました。
補助金というエサにつられるばかりでなく、多方面からの意見を取り入れて判断しなけらばなりませんね。