診療報酬改定

【診療報酬改定】人工腎臓の見直しが厳しい!施設基準をチェック

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人工腎臓の項目が見直しになり、さらに点数が前回に続いて引き下げとなり、透析病院は大ダメージを受けることになります。今回は人工腎臓を見ていきたいと思います。
 

人工腎臓の点数引き下げ

J038 人工腎臓(1日につき)
1 慢性維持透析を行った場合1

 イ4時間未満の場合 1,980点

 ロ4時間以上5時間未満の場合 2,140点

 ハ5時間以上の場合 2,275点

2 慢性維持透析を行った場合2

 イ4時間未満の場合 1,940点

 ロ4時間以上5時間未満の場合 2,100点

 ハ5時間以上の場合 2,230点

3 慢性維持透析を行った場合3

 イ4時間未満の場合 1,900点

 ロ4時間以上5時間未満の場合 2,055点

 ハ5時間以上の場合 2,185点

4 その他の場合 1,580点

今回の改定では、点数の見直しが行われました。算定要件についての適正化が行われましたので注意が必要です。

人工透析のような医療費がかかるような行為には、評価をしないようになってきます。

今後は、透析にならないようにしっかり指導してくださいねってことです。

人工腎臓が施設基準になった

今回の改定で、新たに施設基準ができていましたね。

この施設基準によって、さらに低い点数に引き下げられてしまう病院が出てきます。

では具体的な施設基準を見ていきましょう。

 

 

1 人工腎臓の施設基準

(1) 慢性維持透析を行った場合1の施設基準
ア 次のいずれかに該当する保険医療機関であること。
① 透析用監視装置の台数が 26 台未満であること。
透析用監視装置一台当たりの区分番号「J038」人工腎臓の「1」から「3」を算定した患者数(外来患者に限る。)の割合が 3.5 未満であること。
イ 関連学会から示されている基準に基づき、水質管理が適切に実施されていること。
ウ 透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者として専任の医師又は専任の臨床工学技士が1名以上配置されていること。

(2) 慢性維持透析を行った場合2の施設基準
ア 次のいずれにも該当する保険医療機関であること。
① 透析用監視装置の台数が 26 台以上であること。
透析用監視装置一台当たりの区分番号「J038」人工腎臓の「1」から「3」を算定した患者数(外来患者に限る。)の割合が 3.5 以上 4.0 未満であること。
イ 関連学会から示されている基準に基づき、水質管理が適切に実施されていること。
ウ 透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者として専任の医師又は専任の臨床工学技士が1名以上配置されていること。

1と2の違いは、赤字の部分です。

これをみてると、比較的規模の小さい透析施設は1、規模が大きくて稼働率も高いところは2或いは3で算定することとなりそうです。

透析でバリバリ稼いでいく時代は縮小されていくんですね。

※追記 2018/3/12

施設基準1は、「ア 次のいずれかに該当する保険医療機関であること。」

とありますので、①か②の要件を満たしていればOKということです。

1台あたりの患者割合

当院の透析センターは透析用監視装置35台なので、施設基準2に該当しますが、

1台あたりの患者割合を計算してみました。

 

その前に、計算式を施設基準から確認。

(3) 透析用監視装置の台数

透析用監視装置の台数の計算に当たり、以下のいずれも満たす透析用監視装置を台数に数えることとする。
ア 透析室に配置されていること。
イ 患者に対して使用できる状態であること。
なお、直近 12 か月の各月はじめの人工腎臓を行う日の透析用監視装置の台数の合計を 12で除した値をもって透析用監視装置の台数とする。

(4) (1)のアの②及び(2)のアの②における人工腎臓を算定した患者数

直近 12 か月の各月の患者数(外来患者に限る。)の合計を 12 で除した値をもって患者数とする。なお、人工腎臓を算定した患者数の計算に当たり、外来で人工腎臓を実施した回数が当該月において5回以下の患者は、当該月の患者数の合計に数えないこととする。

(3)がよくわかりませんが、基本的に毎月同じ台数なので変わらず。

(4)については、各月の患者数を集計して12で割る。

 

直近12ヶ月の患者数の合計=1,089

1,089 / 12 = 90.75

90.75 / 35 = 2.6

 

う~ん、これだと施設基準は満たせず、一番低い点数になってしまいます。

改定前と比較するとそれぞれ100点ほどの差がありますので、収益に大きな影響です。

 

点数引き下げの対策は?

透析は病院の収益の柱でもあります、診療報酬引き下げとなると大きな減収となってしまいますので、なんとかしたいところです。

施設基準2をとっていこうとすると、1台あたりの患者割合は3.5~4に抑えなければなりません。もっとも、それ以上稼働させることは難しいかもしれませんが。

施設基準1については、3.5未満なので、施設基準となると患者をどんどん増やせば良いというわけではなく、施設基準の¥管理もしていかなければなりません。

 

今回引き上げになった、障害者等加算の見直しや、透析患者の栄養指導等を強化していき、別のところで収益を伸ばしていくしかなさそうです。

ダイアライザーも下がっていたので、材料費もマイナスです。 

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最後に

人工腎臓が施設基準になったことによって、満たせなくなった医療機関は人工腎臓3の低い点数を算定することになり、かなりの収益ダウンが見込まれます。

その他の加算部分で、算定漏れの内容に、細かくチェックしていきたいですね。

 

2018年診療報酬改定情報まとめ

 

※追記 2018/3/12

この記事の中では、施設基準を満たしておらず、人工腎臓3の算定になるんじゃ?と書いていましたが、皆様からご指摘のコメントをいただき、僕の解釈が間違っていることがわかりました。

というより、単なる確認不足です。申し訳ありませんm(_ _)m

皆様からのコメント感謝いたします。

 

人口腎臓1の施設基準の中で、「いずれかに該当する」としっかり書いてあったのを見逃していました。

面目ありません。。。

(1) 慢性維持透析を行った場合1の施設基準
ア 次のいずれかに該当する保険医療機関であること。
① 透析用監視装置の台数が 26 台未満であること。
② 透析用監視装置一台当たりの区分番号「J038」人工腎臓の「1」から「3」を算定した患者数(外来患者に限る。)の割合が 3.5 未満であること。

 

当院だと①には該当しませんが、②の要件には満たしているので、無事、施設基準1で届出出来そうです。

あ~、助かりました!w

 

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