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妊婦加算の算定要件が明確化される意向|妊婦税からの炎上

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前回の診療報酬改定で新たに追加された「妊婦加算」

妊娠してさらに金銭的負担が増すのはおかしい!妊婦税だ!とネット上で炎上していました。

 

かなり無茶な算定をしている病院が多かったのでしょうか、ネットでは非難非難です。

 

そこで厚生労働省は、

先日妊婦加算の算定要件を明確化する意向を示しましたので、妊婦加算についてまとめておきたいと思います。

 

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妊婦税と言われる妊婦加算

妊婦加算とは、初診料、再診料につく加算です。

以下は算定本から抜粋した内容です。

10 妊婦に対して初診を行った場合は、妊婦加算として、75点を所定点数に加算する。ただし、注7又は注11に規定する加算を算定する場合は算定しない。

11 産科又は産婦人科を標榜する保険医療機関(注7のただし書に規定するものを除く。)にあっては、夜間であって別に厚生労働大臣が定める時間、休日又は深夜(当該保険医療機関が表示する診療時間内の時間に限る。)において妊婦に対して初診を行った場合は、注7の規定にかかわらず、それぞれ200点、365点又は695点を所定点数に加算する。

 

算定本を読む限りは、「妊婦に対して初診を行った場合」とありますので、かなーりあいまいですね。

 

疑義解釈が出ていますので確認してみましょう。

問1 妊婦であることはどのように確認すればよいのか。妊娠反応検査の実施や母子健康手帳の確認が必要であるか。
(答)妊婦加算は、医師が診察の上、妊婦であると判断した場合に算定可能であり、必ずしも妊娠反応検査の実施や母子健康手帳の確認は必要ではない。

問2 診察時には妊婦であるかが不明であったが、後日妊娠していることが判明した場合、遡って妊婦加算を算定することは可能か。
(答)診察の際に、医師が妊婦であると判断しなかった場合には、算定不可。

問3 妊婦加算は、妊婦が感冒等の妊娠に直接関連しない傷病について受診を行った場合に算定可能か。
(答)初診料、再診料又は外来診療料を算定する診察を行った場合は、可能。

問4 当日の診察で妊娠が確認された場合であっても妊婦加算は算定可能か。
(答)初診料、再診料又は外来診療料を算定する診察を行った場合は、可能。

問5 妊婦加算の算定に当たっては、診療録や診療報酬明細書にはどのような記載が必要か。
(答)当該患者が妊婦であると判断した旨の記載が必要である。

※引用 疑義解釈の送付について(その1) 平成30年3月30日

 

 

 

疑義解釈からわかることは、

ポイント

  1. 医師が「妊娠であると判断した場合」に算定可能
  2. 妊娠に直接関連しない傷病についても算定可能
  3. 診療記録に記載が必要

 

とにかく、妊婦に診察をすれば、妊娠に関係のない診察であっても「妊婦加算」が算定できてしまったんですね。

 

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現場での対応にも問題があった

妊婦加算の原則として、「医師」が妊娠であると判断した場合とあります。

なので、看護師や事務員が「妊娠してるんじゃない?」と思ったとしても算定できないということです。

 

例えば、診察が終わって会計窓口に来た女性がいました。

電子カルテからのオーダーを見ても、妊婦加算はオーダーされていません。

事務員が見た目から妊婦だと判断した場合や、事務員が患者さん本人に確認した場合は算定できません。

 

疑義解釈にもあるように、医師が診察の上、妊婦であると判断した場合に算定可能なんです。

 

SNSなんかでは結構叩かれてましたね。

 

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妊婦加算の明確化

厚生労働省は、やっと妊婦加算の算定要件を明確化する事を発表しました。

相変わらず遅いですね。

 

今回の発表では、医師が妊婦だと判断せずに診療した場合や、妊婦と関係ない受診の場合は対象外とするという方針です。

「妊婦加算」明確化へ コンタクトレンズは適用外

妊婦が医療機関を受診した場合に今年4月から支払うことになった「妊婦加算」について、根本厚生労働大臣は対象となる診療を明確化する考えを明らかにしました。

根本厚生労働大臣:「妊婦加算について、その趣旨に反するような算定は適切でないと考えており、明確化する方向で検討しています」
妊婦加算は、妊娠中の女性が外来診療を受けた場合に受診した時間に応じて自己負担が3割の場合、110円から650円の追加料金がかかるものです。厚生労働省は「通常よりも丁寧な診療を評価するため」と説明してきました。今後、医師が妊婦だと判断せずに診療した場合やコンタクトレンズの処方など、妊娠と関係ない診療の場合には妊婦加算の対象としないことを明確化するとしていて、近く具体策をまとめる方針です。

※引用 Yahooニュース

 

とりあえずは通知が出るのを待つしかありませんが、

間違った算定を行なって、患者さんからクレームをもらうのは避けたいです。

 

まとめ

少子高齢化と言われている中で、妊婦に費用負担がかかっているのはいかがなものかと思います。

その背景は、激務の産科医に対しての妊婦治療への適切な評価があるということです。

 

コンタクトレンズや妊娠に関係のない受診への算定は、本来の主旨ではないような気がしますね。

 

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KOJI

医療事務とアフィリエイトで生計を立てる京都出身の30代 医療事務業務を最適化したいと思いイジブログを立ち上げました。医療事務業務に役立つ情報をまとめてます。

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