アルフェンスシーネとは?その計算方法について

アルフェンスシーネとは?その計算方法について

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医療事務の一つである「診療計算」毎日膨大な数の患者さんの診療費を計算しています。その元になるのが、診療点数早見表です。

これに書かれたルール通りに計算しなければいけません。 

今日は最近起こった当院の事例を用いてまとめてみたいと思います。

 

 当院で起こったケース

整形外科の医師から、

「アルフェンスシーネってどうやって算定しているの?」と聞かれました。

ど忘れしたのか、シーネのイメージが浮かんでこなかったので、「どんなシーネですか?」と聞いてみました。

↓こんなやつみたいです。

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 板状になっているものを曲げて固定する材料です。

「それなら副木ですねー」と言い話は終わりました。

なぜその先生がいきなりそんなことを聞いてきたのか。

そんなことが気になって、一応今まで算定している点数を調べてみることにしたのです。

四肢ギプス包帯で算定していた?!

チェックしてみると、↓のような点数で算定していました。

J122 四肢ギプス包帯(シーネ)

2 手指および手、足(片側) 490点

原因は、電子カルテの医事コードがギプスシーネになっていたようです。

電子カルテ実施画面

アルフェンスシーネ(医事システムとの紐付けコード:111

医事システムマスタ

四肢ギプス包帯(シーネ)(コード:111

医師がアルフェンスシーネで実施入力をした際に四肢ギプスシーネが医事システムに飛んできていたようです。。

つまり、システム間の連携設定が上手くできていなかったんですね。初めに設定する時に、誤った点数を設定していたものですから、気付かずに請求し続けていました。

査定もなかったですし、気が付かなかったです。。。「査定が無かったら請求してもいいんじゃね?」って思うかもしれませんが、それは違法です。

レセプト点検でも、全員スルーしてたなんてある意味すごいですw

それでは、正しい算定方法を見ていきましょう。

 

本来の算定方法

アルフェンスシーネは使用方法などから副木(ふくぼく)の扱いとなるようです。

よって、

創傷処置+副木の算定でいいと思います。

ここで点数表を見てみると、

J000 創傷処置

→関節捻挫に対し副木固定のみを行った場合

J000創傷処置により算定し、副木は特定保険医療材料の項による。

特定医療材料価格基準

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(1) 軟化成形使用型
① 手指・足指用 2,630円
② 上肢用 1,740円
③ 下肢用 4,610円
④ 鼻骨用 1,010円

(2) 形状賦形型
① 手指・足指用 121円
② 上肢用 403円
③ 下肢用 701円
④ 鼻骨用 5,050円

(3) ハローベスト(ベスト部分) 258,000円

(4) ヒール 363円

詳細は点数表を確認してください。添付文書等を確認してみると、どうやらアルフェンスシーネは、形状賦形型にあたるようです。

間違いだと知らなかった?

査定はありませんでしたが、これはこれで問題です。ずっと続くと指導対象になりかねません。

とはいえ、システムの登録ミスは大問題です。人はシステムを信じ切って業務を行っているので、チェックをしているとはいっても不十分です。

特に請求に関わるマスタ関係はもう一度チェックをしたいと思います。二度手間にならないためにも、システムで万全な準備を整えることが必要ですね。

 

※追記(2017/9/14)

ギプスシーネと副木は何が違うのか?

算定本にも記載がありませんので、自分なりに解釈を書いてみます。

ギプスとは、石膏や樹脂で固めて作った装具のことです。シーネは添え木のイメージです。根拠となる文献がありませんでしたが、私の考えは、ギプスシーネは石膏や樹脂で固めて作成されたもの。

副木は、それ以外(金属板、針金、木など)を指すのではないでしょうか。

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