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インフルエンザの検査なしで、タミフルは処方できる?!

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まだまだインフルエンザの猛威は収まらず、当院でも職員が感染することで業務に支障を来しています。

医事課内でも、5名ほどのインフルエンザが発生し、正直業務はパンク状態でした。。

なんとか今は落ち着きを取り戻してはいますが、体調管理はしっかりしたいものです。

インフルエンザ患者283万人 44都府県で警報レベル:朝日新聞デジタル

さて、インフルエンザといえば、鼻の穴をグリグリされる検査が印象的ですよね?

あの検査が受けたくないという方もいるのでは?実はインフルエンザの検査が無くても、タミフルなどの抗ウイルス剤は処方できるんです。

 

 

診療報酬上は必須ではない?!

実は、あの鼻をグリグリされる検査ですが、診療報酬上は必須ではないんです。

「検査した上で処方しないと査定されるんじゃないの?」って思うかもしれませんが、ちゃんとした理由があります。

下記は、厚労省の事務連絡の内容です。平成21年9月18日と少し古いですが、しっかりと明記されています。

  1.  臨床所見や地域における感染の拡がり等の疫学情報等から総合的に判断した上で、医師が抗インフルエンザウイルス薬による治療の開始が必要と認める場合には、治療開始にあたって簡易迅速検査やPCR 検査の実施は必須ではないこと。
  2.  診療報酬上も、抗インフルエンザウイルス薬の投与にあたり簡易迅速検査の実施は必須でないこと。

つまり、医師が必要と認めた場合は、検査しなくてもいいということです。

「インフルエンザの検査を行っていなければ査定される」という考えの人は結構いましたが、はっきりと「診療報酬上も必須ではない」と明記されています。
 

タミフルカプセルの製品情報

中外製薬のホームページにQ&Aが載っていました。

医療従事者向け|中外製薬

Q1 迅速診断キットで診断しなければタミフルを処方することができないのでしょうか?

タミフルの処方に迅速診断キットによる検査は必須ではありません。臨床的にインフルエンザと診断すれば処方可能です。

こちらにも、検査は必要ないことが書かれていますね。
 

医師が必要性を認めれば処方できる

例えば、

クラスで集団感染をしていて、発熱の症状がある場合など明らかにインフルエンザが疑われる場合。

こんな時は、感染の拡がり等の疫学情報等から総合的に判断して、検査なしでタミフルやリレンザを処方しても良いということになります。

 

 

まとめ

「この検査をしないと査定されるはずだ」という固定概念は誰しもあります。しかし、抜け道は意外にもあるものです。ちょっと調べればわかるものなので、コスト意識をもってやっていきたいですね。

 

※追記 2018/2/24

貴重な情報をいただきましたので、追記しておきます。

「事務連絡の取扱いについて」

(1) 今般の新型インフルエンザ(A/H1N1)に関して、平成21年4月28日から平成23年3月30日の間に「厚生労働省新型インフルエンザ対策本部事務局」より発出された事務連絡については、廃止とする。」

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/jichitai1100401-01.pdf

 

私が根拠としていた事務連絡が廃止になっていました。

いつも入念に調べているつもりなのですが、まだまだ情報収集が甘いですね。情報をくれた方には感謝です!

この事務連絡を見ると、「検査なしで処方できる」とはいいきれないのでは?ということです。

確かにその通りで、私が根拠とした事務連絡が廃止されていたとしたら、どうにも信憑性がありません。

 

まず、私が根拠とした平成21年の事務連絡時には、新型インフルエンザが発生し流行しましたが、その後季節的な流行をたどるようになりました。

そこで、上記の事務連絡が出されました。

「新型インフルエンザに関する通知は、季節性インフルエンザとして取り扱うことになったので廃止にします」という意味です。

つまり、私が根拠とした事務連絡も、平成21年9月なので廃止の対象になっていたんですね。じゃあ私の言っていることの根拠がなくなってしまいます。でも、中外製薬に書いていることもある。。。

ここからは私の考えですが、
中外製薬のQ&Aからみて、抗インフル薬の投与は「医師の判断で処方可能」と位置づけられていると考えます。製薬会社も、根拠がないとあのような記載をしないんじゃないかと勝手に思ってます。(”診療報酬的に”かどうかはわかりませんが)

一応、当院の医療経営コンサルに確認してみました。

すると、「医師の判断で処方可能」と回答がありましたので、当院では「検査無しでも処方可能」という方針になってます。前年以前の実績を調べてみても、査定されたケースはありませんでしたし、おそらく問題ないでしょう。

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KOJI

医療事務とアフィリエイトで生計を立てる京都出身の30代 医療事務業務を最適化したいと思いイジブログを立ち上げました。医療事務業務に役立つ情報をまとめてます。

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